川島哲のキャストパーシャルの真実

第22回 TK GOLDの真実

(報告事項)

TK GOLD(アイディエス社)についての協力活動は解消されました。

GOLD床普及の先兵として、2010年程からPartial Denture用のTK GOLD開発と臨床応用に関わってきましたが、この度はこの関係が解消されました。

実は、2018年に入りましてから、TK GOLD(アイディエス)の製造ロットNo.11が軟化熱処理したのち硬化熱処理を施しますが、キャストフレームの強度が従前と違い低下しております。

いわゆる強度不足の可能性です。

通法通りの熱処理後の機械的性質の低下はロットNo.1〜10までは皆無でしたがロットNo.11に入ってからは、標準化した製品になっていない可能性が生じてます。

2月時点で、アイディエス社の荒木政幸社長に、この問題報告を致しましたが、全く問題ないとの回答が大阪の高橋顧問より御座いました。

私の方は、相田化学の関連子会社のアイディエスの報告内容について、懐疑が生じましたので、アサヒプリティック株式会社に問題ロットNo.11の分析並びに現在販売中のロットNo.12についても成分分析を行い精査しました。

今後は、アイディエス社の大阪製造部含めての分析報告とアサヒプリティック株式会社の分析結果を公開する予定にしております。

検証対比すれば、学術的な冶金学上の事柄の究明になると考えます。

ですので、TK・GOLDについては、アイディエス社との覚書の解消が成立してます旨皆様に、とりあえづ御報告申し上げます。

 

川島 哲