川島哲のキャストパーシャルの真実

第8回

キャストパーシャルの真実の第8回目は、続編の合間に、ちょっと立ち止まるエッセイにしました。

暫くして、キャストパーシャルの真実は連載続行しますので楽しみにされて下さい。

 

美ら海水族館を訪ねて

  気が付いた歯科との共通項

 

日本中を駆け巡りこの年になって、初めて息子の誘いで沖縄を訪れた。

戦後間もなく生まれた私には、戦禍の記憶はないが、先の大戦には様々な思いが有る。

実際に沖縄を訪ねると本州とは違う空気感がある。

それは、東京から遠いせいもあるが、熊本や鳥取で感じたこととは全く違う風を感じた。

琉球王国時代に思いをはせながら、まずは“美ら海水族館”に向かう。

ジンベイザメの巨大な姿に圧倒されながら、その大量の水を感じ、自らの歯科医療人としての姿と被せながら見ると、ある共通項がそこにあった。

沖縄で感じた海や水族館の透き通る水たちはどことなく神秘的で美しかった。

しかし、ジンベイザメは水槽と言う人工的囲いの中での生活となれば、歯科と言う囲いの中で生きてる私達と同じく、それはもしかしたら不自由かもしれない。

ジンベイザメは幸せそうに見えた。

しかし本来の荒海や東シナ海で泳いだら厳しい環境になるが、さらに悠然とした生き方が出来たのではと想像すると何故か海に開放(解放)してあげたくなった。

私達歯科医療人も囲いを取れば患者さんを幸せにする、これ以上の大きなチームが出来るかもしれない。

大海を泳ぎたい気持ちでとても共通項がある気がして、美ら海のジンベイザメ君が何故か友人に感じた。